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戦国武将に仕えていた女忍者。彼女の名は、サナ。
雇い主の命令によってしか生きられぬ哀しき運命(さだめ)を背負った女。
なぜか、サナはたった一人の肉親、妹のユウと生き別れ、
現代にタイムスリップしていた・・・
 
そのサナは、街で襲われていた少年、翔を助ける。
翔は、ともに児童養護施設で育った弟、優斗の行方を捜していた。
母に捨てられた翔は、弟も失い孤独だった。
翔は「僕なんて、いても仕方がないんだ・・・なぜ、助けた?」とサナに訊く。
「わたしも同じだった。あのばあさんが助けてくれた。
『家族になれ』と言ってくれた・・・」 
サナは、心を閉じた翔にかつての自分を見出していた。
そして、翔の行方不明の弟に、生き別れた妹の姿を重ねていた。
優斗の行方を追うサナたちに、研修医の尊(たける)が仲間になる。
サナに一目惚れした尊、尊の思いに気づかないふりをするサナ、
サナと尊の仲を取り持とうとする翔・・・思いは交錯しながら、
三人は、優斗が臓器売買のため、外科医の大道寺静一郎が率いる闇組織に
拉致されたことをつきとめる。
 
「サナ! 天誅!」という翔の命に、サナは立ち上がる。
「承知!」
 
ついに、サナが大道寺と対決しようとした時、その前に立ちはだかる男がいた――